予定より少々早いのですが、都合により、生徒さん募集と体験レッスンお申し込みをしばらく停止させていただきます。ご了承くださいませ。
☆発表会準備のため、7月より体験レッスンのお申し込みはいったん停止させていただく予定です。
よろしくお願い致します。
高校生のころ、このディスカウ(という名歌手)のこの曲をとある先輩から聴かされて、レガートとはこうあるべき!というような話を聞きました。
うむ。はっきり言おう。当時の私はよくわからんかった。
でも、なんかこう、素晴らしいことをきいたと思ったし、この何とも言えないせつない旋律とともに今も深く心に残っています。
ピアノって打楽器なんです。
打楽器でレガートめざすとか、ほんとは無理。かもしれない。
けれどもその不可能を可能にした? 奏法みがくことで「レガートが生み出せる打楽器」にしてしまったところが人間とピアノのすごいところかもしれません。
ピアノといえばショパンですが、ショパンが目指したのもピアノによる『ベル・カント』。すなわち美しい歌。
今は少し、先輩がおっしゃったことがわかります。
歌うように弾けたら最高。
レッスン空き時間をお知らせします。
とある曲をミスなく弾いてきて、最後の一小節で外してしまった小学生Hくんが一言。
「もうちょっと近いかと思ったら思いのほか遠かったんだよなぁ~。このファのシャープが」
私は「思いのほか遠かった」という表現がもう可笑しくてちょっとツボに入ってしまって大笑いしてしまいました。Hくんもつられて笑いながらミスの部分を練習して、次は見事に弾き切りました。
いや、ピアノの先生としては笑うところじゃなかったかも。でもまあ、彼は「そこを練習しなきゃな」ってことは自分で分かっている。だから私が笑っている間に練習してクリアしてしまったわけで、これでいいのだ。たぶん。
また別の日。小学校にあがったばかりのSちゃんが、楽譜を曲にそって指さしながら
「Sはねえ、ここは弾けるの。ここはひけないの。ここはひけるの。ここもだいたい弾けるの」
そして、ほんのちょっと止まってしまう部分がどうにも悔しくて悲しいようです。
でもね、自分でそこがひけないってわかってるSちゃんはとってもえらい。小さいのにすごいね!
練習したらできるようになった、でよいのです。
だけれど、小さな方ほど、いまここでできないと悲しくなるようです。
そのあと部分練習をして、止まらずに弾けるようになりました。笑顔がかわいいね。頑張ったね‼
ピアノステップが終わって間もないころ、ベートーヴェンのピアノソナタを弾いたOさん(大人の方)が
「先生、私あのとき、自分の音が追えなくなっちゃったんです。ホールの音響が良すぎて、響いている音を聴いてしまって。なんだか混乱しちゃって」
いやいや、私はその時袖で聴いていたけど、Oさんがそんな状態だったなんて気づきませんでした。とても素敵な演奏でした。評価も大変高かったじゃないですか。
だから次にあのホールで弾くときに、それを思い出せばいいですよ。 …っていうか、めっちゃレベル高!
他にもたくさん例はあるのですが、私はたびたび、みなさんの『言語化』能力に驚きます。
(『言語化』って技能トレーニングの用語かと思ってました。さきほど検索したら筆頭にくるのがビジネス用語的使われ方でした。)
自分の中にあるもやもやっとした『感覚』を言葉で表す。理解→分析→結論 というプロセスがなければできないことですよね。
そして、上のほうでもちらっと書いていますが、それができていれば私がやることはあんまりないです。その次のプロセスつまり『成長』へ促すヒントを出すくらい。
そういえば、センター試験に代わる新大学入試も筆記が多く入ってくるんですよね。
私も言語化していく、していけるレッスンをめざしていきたいです。
レッスン空き時間に変更が出ているのでお知らせいたします。
4月からの空き時間についてはこのひとつ前のブログでお知らせしております。
息子が春休み中イギリスに行っていて、帰ってきたのですがみやげ話もそこそこにずーっと眠っています。
もう15時間以上眠っているような?大丈夫なのか。
クラシック音楽の作曲家ってなんだかドイツとイタリアばっかり?あとフランス?みたいなイメージですがそんなことはなく『イギリス 作曲家』で検索すればたくさん出てきます。でもまあ、ピアノ曲に関してはたしかに少ないかなあ?
ぱっと思いつくのはヘンデルの『調子のよい鍛冶屋』ですね。これ、私の世代のピアノ曲集には簡単ヴァージョンもふくめてけっこう載っていたものですが最近の曲集にはあまり入っていませんね。
ヘンデルはドイツの人ですがイギリスで活躍しました。バロックの巨匠のひとりです。
バロック時代の人なのでもともとはハープシコードという楽器用に作曲された曲です。
あとバッハの『イギリス組曲』とかありますけど、うーむ、これもまあイギリスの貴族に贈られたからこの名前だそうで・・・
桜の季節になりました。ご無沙汰してしまってすみません。
新入学、新学年おめでとうございます!
今年は入学式でピアノを弾かれる生徒さん(新6年生)が2名いらっしゃいます。春休み中も練習してます!
卒業式では3校3名の方がピアノを弾かれました。思いのこもった演奏ができたと思います。
今日はそういえば新元号発表の日でもありますね。
当教室も2月~3月多く承りましたレッスン時間のご変更などの調整もほぼ終了し、また新しい生徒さんもお迎え致しました。
新時間割?で気持ちあらたに頑張っていきたいと思います。
空き時間をお知らせいたします。
私事がいろいろ詰まってきてブログがご無沙汰してしまいました。
さて、卒業ソングが聴こえてくる季節となりました。
当教室でも何人かが卒業行事のピアノ伴奏者としていろいろな曲に取り組んでいらっしゃいます。
これは中学3年生が取り組んでいる三年生を送る会の合唱伴奏の楽譜です。
きれいに作ってあるでしょう?
裏はこんな感じ。
学校からもらってくる合唱伴奏の楽譜は7,8ページくらいはざらにあります。
私はペラで譜面立てに置くのではなく、かならず紙に貼るかファイルにいれるかしてね、とずっと言っています。もし万が一落ちたら困るし、ステージ上は特別な場所だから見た目もきれいにとも言っています。また、学校の伴奏の場合、譜めくりをつけてくれるかわからないので、自分でめくれるように、という話もします。
この楽譜はMさんが自分でこうしてきれいに作ってくれました。
これなら譜めくりがいなくてもグランドピアノなら全部前に立てられます。
小さいうちはこんなふうに楽譜をつないできれいに貼り合わせるのは難しいですよね。
でもさすが中学三年生です。写真にとって自慢したいような楽譜に作ってくれました。
もちろん練習もバッチリです。
というか、ここへ来てさらに伸びしろを感じるわ!!
とても小さいときから知っているMちゃんが、こんなにもお姉さんになったのかと感激しています。
4月になって高校という新しい世界に羽ばたいても、きっと大丈夫。
(ピアノがどうこう以上に、こうして自分から道具を工夫しよい環境を整えることができる。目標にきちんと取り組むことができる。そういうおねえさんになったのだから。)
この楽譜を前にしてピアノを弾いているMちゃんをの姿をみるたびにそう思うのです。
高校生の息子は芸術科目で音楽を選択しています。ちなみに彼はピアノは弾けません。
ある日こんなことを言いました。
息子「今学期の音楽の成績は、レポート提出なんだけどさ、そのタイトルが『音楽の力』でさ、何書いたらいいんだかわからん」
おお、ここは私の出番か!? やっぱり専門家らしいアドバイスをしないと!
私は意気込んで、でもけっきょく思いつくままてきとうににしゃべり始めました。
私「このまえ羽生選手が『花は咲く』で滑ってる動画をみて(感動して)鳥肌がたつ、って言ってたよね。あれってさ、もちろん知っての通り東日本大震災の復興を応援する意味合いで作られた曲だし、羽生選手もだからこそあの曲を選んだんだよね。
あなたが(息子が)鳥肌がたつほど感動したのと同じようにあの動画に感動してるひとがたくさんいるよね。あの歌に励まされたり、背中を押されたりしたひともきっとどっかにいるよね。(そして癒されたり、立ち上がれたりした人も)
そんなふうに、人の心を動かすことができるのが、音楽の力だと思うの!」
息子「……………(お母さんが熱く語り始めちまったよ(‘ω’)」
私「そうそう、デヴィッド・ボウイとベルリンの壁の話は知ってる?」
息子「知らない」
私「東西冷戦時代にさ、デヴィッド・ボウイがベルリンの壁にスピーカー向けてライヴをして、って話。」
その時ベルリンの壁の東側にいたひとたちは、壁越しにかれの歌を聴いていた。そしてベルリンの壁崩壊後、ドイツ政府からデヴィッド・ボウイに感謝のメッセージが送られた、というような話です。
私「だからさ、もちろんベルリンの壁崩壊に直接かかわるわけじゃないけど、その壁に亀裂を生んだというか、人々の心に訴えかけて、ベルリンの壁に亀裂を生むような気持ちを呼び覚まさせたというかさ、そういう感じ。ああもう、デヴィッド・ボウイ ベルリンの壁 でぐぐるといい記事が出てくると思うからぐぐってよ!」
息子「……………(めんどくせえ)」
そんなこんなで、音楽は人の心を動かす。そして人の行動も駆り立てる。
というようなことを懸命に息子に話したのですが、最終的に息子は
「………難しいな」
といって立ち去っていきました。
あれ? 私役に立たなかった?( ;∀;)
ていうかぜんぜんピアノの先生っぽい話じゃないし!
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