高校生のころ、このディスカウ(という名歌手)のこの曲をとある先輩から聴かされて、レガートとはこうあるべき!というような話を聞きました。
 

 

うむ。はっきり言おう。当時の私はよくわからんかった。

でも、なんかこう、素晴らしいことをきいたと思ったし、この何とも言えないせつない旋律とともに今も深く心に残っています。
 

 

ピアノって打楽器なんです。
打楽器でレガートめざすとか、ほんとは無理。かもしれない。
けれどもその不可能を可能にした? 奏法みがくことで「レガートが生み出せる打楽器」にしてしまったところが人間とピアノのすごいところかもしれません。
ピアノといえばショパンですが、ショパンが目指したのもピアノによる『ベル・カント』。すなわち美しい歌。
 

 

今は少し、先輩がおっしゃったことがわかります。
歌うように弾けたら最高。